歳時記|紅花栄(べにばなさかう)

掛け花 どくだみ



七十二候では二十四節季の小満の次候の紅花栄を迎えました。



紅花(べにばな)。

切り花でこそ見かけることはあっても、地面に根を張っている姿はあまり馴染みが無くなってしまったお花ですが、飛鳥時代にシルクロードを経て日本に伝わってからというもの、あらゆる伝統文化に革新を起こしていった・・・そんな素晴らしいポテンシャルを持つお花です。



別名の末摘花(すえつむはな)という名前にピンとくる方が居られるかもしれませんね。



末摘花とは、源氏物語の中で光源氏と関係を持っていた女性の中で唯一「不美人」だった女性に源氏がつけたニックネームです。なぜ末摘花なのか・・・といいますと、彼女は鼻が赤かった・・・鼻が赤い=花が紅い=紅花=末摘花。という訳です。



どうかと思うニックネームですが・・・。











花が紅いと言いますが、実は紅花のお花は少し赤味のある黄色です。



この黄色の花の中から紅匠と呼ばれる職人さんの手で、黄色の色素を取り除いてほんの少し含まれている紅い色素だけが集められて「本紅」という染料が作られます。



江戸時代、金より高価だったといわれる本紅。



植物の力、職人さんの叡智と技に感動する・・・紅花のお話でした。











さて、紅花栄この時期に、靭公園ではドクダミが元気に咲き始めていました。



ドクダミのお花の、強い意志がありそうな姿が好き。



朝から少し摘んできて、お店のあちこちに生けてみました。





どくだみ



床は高松の古道具屋さんで買ってきた糸巻きと、何に使っていたものかよくわからない木の枠に、それぞれドクダミを飾ってみました。



葉脈まで美しいですね。

素敵です。









最後に少しだけ、カゴ展のカゴのご紹介を。



昨日ご紹介したイタヤ細工のバッグです。

ナチュラル、泥染、染料染め。それぞれが違う表情でどれも魅力的です。

いずれも行く末は飴色になります。



是非お店に見に来てくださいね。



イタヤバッグ