砂と土と粘土と陶器の産地。

石にも興味があります。

 

「洗濯の前にあなたのポケットを調べるといつも石ころが入ってた」と

子供の頃の昔話を言われますが・・・それはこの歳になっても変わりなく。

 

 

ただ、収拾する石の質にはこだわりが増え、

見た目の美しさはもちろんのこと

形成過程を想像させるロマンを感じるものを

選定基準にしているように思われます 笑

 

 

石や岩というのは

書物にもされない場所の、古い古い歴史を想像することができる遺産ですから。

 

 

 

ここ数年で、一番ときめいたのが

岐阜の板取川の石ころと、和歌山の橋杭岩(ハシグイイワ)周辺の石ころ。

 

板取川で集めた石ころは堆積岩(タイセキガン)の種類だと。

赤褐色の模様はきっと鉄分。

 

 

 

 

 

 

橋杭岩はマグマの隆起でできた名勝なので石英斑岩(セキエイハンガン)。

 

 

その土地が持つ元素の化学組成、結晶の構造、

地形の影響、地球のもっと深部の影響、、、諸々の条件と

長い長い時間が作り出したのがこの石ころ。

 

 

  考えれば考えるほど畏怖の念でため息が出てしまう。

 

 

 

 

 

 

 

 

hitofushiでもいくつかの産地の陶器を取り扱わせていただいていますが

それらの器もまた、石ころと同じように

その土地が持つ元素の化学組成、結晶の構造、

地形の影響、地球のもっと深部の影響、、、諸々の条件と

長い長い時間が作り出した土や粘土によってできています。

 

石見焼でしたら

島根県の江津辺りに広く分布する200万年前の粘土層を中心とした堆積層「都野津層(ツノヅソウ)」。

 

 

岐阜県の南東部から愛知県の北東部へかけての窯業地域は、

白亜紀・古第三紀にできた花こう岩類が約1000万年〜300万年前に水を伴う気候変動で地表にあわわれ

細かくなって風化作用して(っていうと簡単ですが 笑)・・・大量の粘土になったそうです。

そこを流れる河川が上流から運ぶ土によって、美濃、瀬戸、常滑など

異なる性質の陶器の原料ができています。

 

信楽も、200〜300万年前の今より三倍も大きかったと言われる琵琶湖の底に積もった粘土。

 

現在の備前焼で使われている「ひよせ」の堆積時期は、5,500~1万年前。

 

 

 

それらが人の技で形になり

今の私の暮らしの道具になっている・・・と、思うと

 

すごいことですよね。

 

 

土や粘土が形成された環境によって性質も異なりますから

窯場によって、陶器の得意分野も、特徴も変わるわけです。

 

 

 

 

備前の粘土は、5500〜1万年前の層なので、比較的「若い」ため、

炭化が進んでいなくて色が白っぽいのだとか。

その白っぽい粘土で作られた物が千数百度の炎に包まれて7〜10日焼き締められると

あの独特の褐色の窯変を持つ作品になるんですね。

 

 

 

 

 

 

 

備前焼の森本仁さんの作品に、ご自身が「白花(しらはな)」と名付けられた

白っぽいグレーのシリーズがあります。

これは、登り窯で焼くと褐色になるあの備前焼の粘土を

灯油窯で焼き締めた作品なのです。

 

まさに5500年〜1万年前の地層の備前焼の粘土ならではの色。

 

私も大好きなシリーズ。

 

 

 

 

 

 

長い長い時間をかけて、地球と自然の偶然とが奇跡がここにある・・・

 

 

 

お茶にしようか。

コーヒーにしようか。

ロマンを堪能してほしいと思います 笑

 

 

白花のポット、一点オンランショップにも掲載しました。

よかったらご覧くださいね。

 

よろしくどうぞ。