くふうの素敵

ちょうど私が小学生の中学年くらいの時期に

衣装ケースはブリキからプラケースが一般的になってきたように思います。

黒電話からプッシュ電話になり

ビデオっていうのが誕生して。

 

記憶の中にあるその頃までの「家の物」って、

本物の素材でできていたから、どれも格好よかった。

 

ラジオなんかも重くてね。

本革のカバーがついてた。

 

うちのドアのノブには母が手編みした手作りのカバーがつけられていて、

電話の受話器にもカバーをつけてるお家もありました。

 

汚さないように大事に使う気持ちがカバーすることに現れていたんでしょうか 笑

 

 

あの頃は、何に使う予定でもなく

家に半紙とサラシの反物がありました。

 

半紙は、家で集まりがあった時などに菓子容れの底に敷かれたり

天ぷらの下に敷かれたり。

書いたり、包んだりする以外にも、こよって紐にして結んだり。

 

サラシは、出汁袋や茶袋にしたり、蒸し布にしたりふきんや雑巾にしたり。

肘を骨折した時には肩で結んでたすき掛けにして腕を乗せてたな・・・。

 

 

たぶん、ほんの何十年か前まで、

こんな風に一つのものをいろんな用途に工夫して使う暮らしがあったんですよね。

便利な素材が一つあれば、あれもこれもとそこそこ事足りていた。

 

それが、ほんの何十年かの間に

これ用の、あれ用の、それ用の、何用のと

あらゆる用途に合わせた多種多様な商品が作られるようになりましたね。

 

「経済的な豊かさ」は、そういう多種多様な商品を手に入れていくっていう

今までなかった「満足感」をもたらしてくれたんだと思います。

それと引き換えに失ってしまったのが、

良いものを工夫して使う「人としての豊かさ」が生んだユニークな暮らし方じゃないでしょうか。

 

 

 

要るものを家で工夫して作ってきた暮らしをギリギリ知る世代として

やっぱりあの頃の「人としての豊かさ」は格好よかったと思います。

今にもこれからにも、自分が子供の頃に見てきた経験を活かしたくて

hitofushiでは未晒しふきんっていうどこまでも手を加えていない晒しふきんを用意してきました。

 

 

これがなかなか人気があって。

 

それぞれのお家で色々工夫しても使ってくださっているようで

暮らし方のDNAは残っているなと、嬉しく思っているところです。

できればもっともっとたくさんの方に、この未晒しふきんを

「くふうして暮らすって素敵」だと思い直すきっかけにして欲しいと常々願っています。

 

 

 

 

 

 

先日、靴下hakneを作ってくださっている三代続く奈良の靴下メーカー

(株)ニットウィンさんからご連絡をいただきました。

 

今世界的に直面している緊急事態の中

「今、自分たちにできることは何かと、考えていたところ

靴下の爪先を作る際に必ず出てくる端材輪っかが、縫わずに作れる簡易マスク用の

耳掛けゴムにぴったりだということを知りました。」と。

 

それを「ハンカチなどを取り扱っておられる得意先店舗さんにお分けするので

購入されたお客様に差し上げてください!」というお申し出でした。

 

 

 

 

ここにも「くふうの素敵」がありました。

想いが共鳴し、すぐに手をあげました。

 

 

 

 

昨日、その端材輪っかが届けられ。

hitofushiでは早速今日から、未晒しふきんをお買い求めくださったお客様に差し上げてまいります。

縫わずに作れる簡易マスクの作り方説明書も作りましたので

どうぞご一緒にお持ち帰りください。

 

この輪っかを、未晒しふきんと使ってくださらなくても構いません。

手作りマスクのゴムに使ってくださっても構いません。

「くふうして暮らすって素敵」の

きっかけになってくれたらそれでいいのです。

 

未晒しふきんは、不織布マスクの内側に折りたたんで挟んでいただくと

顔へのフィット感も増してつけ心地も良いので、

そのように使っていただいてもいいと思います。

科学的な処理を施していない珍しいサラシです。

口元に触れ続けても安心です。

 

 

 

 

 

 

 

 

オンラインショップを含めて、全店舗で同様に対応いたしますので

どうぞご利用くださいね。