養父へ

7月末からの企画展示の取材のため、兵庫県養父市に行ってきました。

 

初夏の長距離ドライブ。氷上でほんの少しお湿りがありましたが、雨らしい雨にも遭わず快適な旅路でした。

 

 

 

 

 

兵庫県養父市大屋町は、積雪のために冬場は作業できない農業を補う副産業として養蚕が盛んだった地域。

 

1950年ごろには兵庫の繭の約25パーセントを生産していたそうです。

 

 

 

 

 

 

今回の旅は、その大屋町で養蚕についてお話を聞くのが目的。

 

 

ちょうど昨日、ふ化したカイコの幼虫に初めてクワの葉を与える「かいこの掃き立て」が行われたタイミングで、体長4mmほどのお蚕さんが桑の葉でお腹を満たしている様子を拝見することができました。

 

 

 

 

 

ご存知の通り、お蚕さんは家畜です。

 

5000年以上前に、美しいシルク糸を取るために野生のクワコという蛾が改良され、飼い慣らされることで生まれました。

 

 

お蚕さんは、エサがもらえるまで頭をあげて待っています。

 

成虫は羽があっても飛べません。

 

繭から出たオスとメスはすぐに交尾を始め、しかもいつまでも交尾し続けるので人が手で離してあげなければなりません。

 

とにかく、

 

人が色々なお世話をして育ててあげなくてはいけない、野生では生きていけない虫です。

 

 

 

 

知れば知るほど、不思議で、特別な存在だと畏怖の念を感じてきます。

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

実際にあれこれ教えていただいて、今、無性にお蚕さんを飼いたくなっている 笑

 

餌である桑のある場所から離れないので飼育ケースも蓋もいらないんですって。

 

 

 

猫がいるから無理かなぁと思いましたが

 

「養蚕を成功させたければ、猫を飼うか猫石を置け!」というほど、お蚕さんの天敵であるネズミを駆除する猫は養蚕に貢献する存在だったそうです。

 

 

それは・・・

 

うちのカイくんでもそうでしょうか?・・・

 

 

 

 

 

口が退化しているので成虫になってからは何も食べず、わずか一週間しか生きていられないのだそうで。

 

(成虫になってすぐ後尾して、数時間後には卵を産んで・・・本当に、私たちに生糸を与えるためだけに生きてくれているんです・・・)

 

カイくんのイタズラが心配なことはもとより、一週間でいなくなってしまうことを考えると、悲しすぎる点が飼うのを躊躇させます。

 

 

 

 

 

さぁ、養蚕のこと。

今日は、行って帰ってきたばかりなので、もう少し調べてまとめて、皆さんにお話しできるようにいたしますね。

 

 

今日はこの辺で。

 

 

よろしくどうぞ。